介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方
介護職員初任者研修

【2024年最新】介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方

監修者上山小百合(介護福祉士)
公開日
更新日

初任者研修はスクールで
お得に取得できる!

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  • 受講料無料で取れる講座
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介護職員初任者研修とは、介護の基礎知識や技術、考え方を身につけられる「介護の入門的資格」です。介護の仕事は無資格・未経験でも始められますが、職場や仕事内容によっては初任者研修以上の資格が必要であることが多いため、これから介護業界で働こうと思っている方や現在無資格で介護職として働いている方ははじめに取得することをおすすめします。また、初任者研修で学ぶ内容は家族介護にも役立ちます。 この記事では、初任者研修取得を考えている方向けに資格の詳細や費用、受講期間、取得のメリット、勤務先などを詳しく紹介します。また、多くの初任者研修スクールの中から自分に合ったスクールの選び方もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

  1. 1.介護職員初任者研修とはどんな資格?
  2. ホームヘルパー2級との違いは?
  3. 1.カリキュラム内容の追加
  4. 2.施設実習の廃止
  5. 3.筆記試験の実施
  6. 介護福祉士実務者研修との違いは?
  7. 2.介護職員初任者研修の取得方法は?
  8. 3.介護職員初任者研修のカリキュラム
  9. 4.介護職員初任者研修を取得するメリット
  10. 1.待遇アップの可能性がある!
  11. 2.活躍できる場所がたくさん!
  12. 3.将来の家族の介護にも役立つ!
  13. 5.介護職員初任者研修の費用と安く受講する方法は?
  14. 初任者研修を安く受講する方法は?
  15. 1.割引制度を利用する
  16. 2.助成金、給付金を活用する
  17. シカトルではどんな講座を扱っているの?
  18. 6.介護職員初任者研修の受講期間は?
  19. 1.通信講座
  20. 2.通学講座
  21. 7.介護職員初任者研修修了者が活躍できる職場は?
  22. 訪問介護で働く
  23. 特別養護老人ホームで働く
  24. グループホームで働く
  25. 病院で働く
  26. 8.自分に合ったスクールを選ぶには?
  27. 費用が安い
  28. 無料で振替授業が受けられる
  29. 通いやすい
  30. 平日や土日など多彩なスケジュールからコースを選択できる
  31. 就業サポートが受けられる
  32. 9.おすすめの介護職員初任者研修スクールを紹介!
  33. ニチイ
  34. おすすめポイント
  35. 三幸福祉カレッジ
  36. おすすめポイント
  37. カイゴジョブアカデミー
  38. おすすめポイント
  39. 10.介護職員初任者研修を取得した方の声
  40. よくある質問

1.介護職員初任者研修とはどんな資格?

介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は介護を学ぶ全ての人の入門資格です。受講することで、介護者が最低限必要な知識や技術、考え方を身につけ、基本的な介護業務が行えるようになります。

初任者研修は2013年4月から始まり、それまで「ホームヘルパー2級」の名称で知られていた資格をより実践的にした内容となっています。厚生労働省が示す介護職キャリアパスのスタート資格でもあるため、キャリアアップを目指している方や、これから介護の仕事に携わる未経験の方がまず最初に取得することが望ましいとされています。
また仕事だけではなく、ご自身の家族の介護に活かすことを目的に取得を目指されている方も数多くいらっしゃいます。

つまり、初任者研修は、介護を学びたいすべての方が最初に取るべき資格なのです。

介護資格のキャリアアップ図

ホームヘルパー2級との違いは?

2013年4月にホームヘルパー2級から初任者研修に名称変更されましたが、名称以外にも変わった点がいくつかあります。

1.カリキュラム内容の追加

近年の認知症患者数の増加傾向を踏まえ、初任者研修ではホームヘルパー2級の内容にはなかった**「認知症の理解」「介護保険制度」「ターミナルケア(看取り介護)」**が受講科目として加わりました。

2.施設実習の廃止

ホームヘルパー2級では30時間の施設実習がありましたが、初任者研修では廃止されました。その分、初任者研修では通学(スクーリング)の時間が増えました。

3.筆記試験の実施

ホームヘルパー2級ではすべてのカリキュラムを修了すれば資格取得となりましたが、初任者研修ではカリキュラム修了後に筆記試験が導入されました。

以上のように違いはいくつかありますが、、既にホームヘルパー2級を取得している方が 初任者研修を取り直す必要はありません。 ホームヘルパー2級と初任者研修は同等の資格とみなされるためです。
初任者研修とホームヘルパー2級取得者の給与や仕事内容の違いがあるのかなど、より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

介護職員初任者研修とホームヘルパー2級の違いは?

介護福祉士実務者研修との違いは?

初任者研修の上位資格には、介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)があります。実務者研修は介護の専門的な知識や技術を学ぶ資格で、450時間の講義の中にはたんの吸引や経管栄養など医療的ケアも含まれます。どちらも無資格、介護未経験で取得できる資格ですが、大きな違いがあります。初任者研修と実務者研修の違いについて以下の表にまとめました。

介護職員初任者研修介護福祉士実務者研修
無資格未経験で取得できるか〇(取得できる) 〇(取得できる)
費用は安い?〇 (安い、最安で3万円台)△ (無資格者は20万円程かかるが、初任者研修取得者は安くなる)
受講科目数/受講時間9科目 / 合計150時間20科目 / 合計450時間 (初任者取得済みの場合は一部免除)
修了試験の有無〇 (修了試験あり)× (修了試験なし)
介護福祉士の受験資格になるか× (受験資格にならない)〇 (受験資格になる)
サ責の任用要件になるか× (任用要件にならない)〇 (任用要件になる)
国家資格か× (国家資格ではない)× (国家資格ではない)

どちらを取得するべきか迷っている方は、基本を学べる初任者研修を受講しましょう。
実務者研修の概要や初任者研修と実務者研修の違いをもっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

介護福祉士実務者研修とは?資格の取得方法やメリット、講座の選び方

初任者研修と実務者研修の違いは?どちらを先に取ればいい?


2.介護職員初任者研修の取得方法は?

初任者研修の資格を取得するには、スクールに通うことが必要です。スクールでは厚生労働省が指定したカリキュラムに従い、合計130時間の講義と実技演習を履修します。そのため、独学では資格を取ることができません。
すべてのカリキュラムを修了後、各スクールで実施している筆記試験に合格すると、各スクールにて修了証が発行され、初任者研修の取得が完了します。
万が一筆記試験が不合格になったとしても、多くのスクールで追試が無料で受けられます。試験は“受講者がきちんと理解しているか”を確認するためのものとなっているため、すべての講義を真面目に受けていれば、ほぼ100%の確率で合格できると言われています。勉強が苦手でも大丈夫。安心して受講してくださいね。

介護職員初任者研修の取り方を徹底ガイド!

介護職員初任者研修の試験内容は?過去問や難易度などもご紹介

3.介護職員初任者研修のカリキュラム

初任者研修のカリキュラムの構成は厚生労働省により定められており、 どの都道府県でもほぼ同じ内容です。

項目総学習時間通信学習可能な上限時間
1.職務の理解6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間7.5時間
3.介護の基本6時間3時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療の連携9時間7.5時間
5.介護におけるコミュニケーション技術6時間3時間
6.老化の理解6時間3時間
7.認知症の理解6時間3時間
8.障害の理解3時間1.5時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間12時間
10.振り返り4時間
合計130時間40.5時間

カリキュラムは座学と実習から成り立っており、座学では介護の理論を、実習では現役の介護職員やスクール講師からレクリエーション演習、コミュニケーション演習、 生活支援技術などの介護技術を学びます。

ほとんどのカリキュラムはスクールに通って受講するものですが、すべてを通学して受講するコースと、一部は通信で学べるカリキュラムも存在しています。

介護職員初任者研修のカリキュラム・学習内容は?


4.介護職員初任者研修を取得するメリット

初任者研修の資格を取得すると以下のようなメリットがあります。

1.待遇アップの可能性がある!

初任者研修の資格を持っていることで採用選考時に有利になったり、給与面等の待遇が良くなったりするケースが多くあります。事業所によって様々ですが、初任者研修の資格手当は月5,000円程度の場合が多く、年収に換算すると約6万円のプラスとなります。
以下は常勤職員、非常勤職員それぞれの初任者研修取得者と無資格者の月収、年収のデータです。
常勤職員
常勤職員で初任者研修取得者と無資格者の月収、年収のデータ
引用元:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果概要」

常勤職員で初任者研修資格取得者と無資格者では、月収では約2万5千円、年収では約30万円の差があります。

非常勤職員
非常勤職員で初任者研修取得者と無資格者の月収、年収のデータ

引用元:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」

非常勤職員で初任者研修資格取得者と無資格者では、月収では約2千円、年収では約2万3千円の差があります。常勤職員、非常勤職員と雇用形態が異なる場合でも初任者研修取得者の方が無資格者よりもお給料が高くなるようです。
初任者研修を取得するとお給料や待遇面がどれくらい上がるか詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

初任者研修を取得するとお給料は上がる?

2.活躍できる場所がたくさん!

初任者研修の資格を保有していることで就職、転職の選択肢が広がります。介護職の需要が高まっている現在、介護資格の保有者は、福祉施設・訪問介護ヘルパー・デイサービスセンターなどさまざまな場所で求められています。また、正社員の募集では初任者研修の資格保有が必要条件となっている求人も多くあります。以下は初任者研修以上の資格保有が必須の求人数と保有資格なしで応募できる求人数のデータです。
初任者研修以上の求人数と無資格者の求人数のデータ

初任者研修以上の資格保有必須の求人数は保有資格なしで応募できる求人数の約3.5倍です。初任者研修取得者は介護の基礎知識が身に付いているとみなされるため、無資格者よりも応募先の選択肢が広がり、採用時に有利になることが多いようです。

3.将来の家族の介護にも役立つ!

初任者研修講座で身につく技能や知識は仕事だけではなく、将来大切なご家族を介護する際や、ご自身が介護される側になったときにも大変役に立ちます。以下は実際に初任者研修を取得し、学んだ内容を家族介護に活かしている方の声です。
岡山県40代男性.jpg
介護職員初任者研修で学んだことを両親の介護で実践してます。
介護職員初任者研修で学んだことを両親の介護で実践してます。何となく行ってきたことが理論と目的が明確になり、介護する側も介護される側の意識も変化することが出来ました。介護職員初任者研修は、実際の実務で役に立つ基礎的な技術とこれからの介護で必要な介護職員の心構えを学ぶことが出来ますので、介護の職に就こうと思う方は是非とも取得して欲しいと私は思います。何事も基本を大事にしておくことが重要です。是非取得を検討してみてください!

このように初任者研修を取得することで介護の基礎が身に付くため、ご家族の介護にも大変役立ちます。


5.介護職員初任者研修の費用と安く受講する方法は?

資格取得にかかる費用は選ぶ学校によって様々です。一般的な相場は5万円台~8万円台、最安3万円台で取得ができます。スクールが行っているキャンペーンやハローワークなどを利用することで、受講費用が無料になる場合もあります。
しかし、学校によって振替がしやすい、夜間コースがある、資格取得後の就業サポートが充実しているなど様々な特徴があるので、価格だけで選ぶのではなく、ご自身のライフスタイルやどのように学びたいかを考えて選ぶことが大切です。

初任者研修を安く受講する方法は?

初任者研修を安く受講する方法には大きく分けて2つあります。一つめは「割引制度を利用する」こと、二つめは「助成金、給付金を活用する」ことです。それぞれの方法について詳しく説明するので、制度を比較してご自身に合う方法を見つけましょう。

1.割引制度を利用する

初任者研修を受講できるスクールでは、独自のキャンペーンや割引制度を設けていることがあります。様々な種類がありますが、ここでは一般的な割引制度についてご紹介します。

スクールごとに行っているお得なキャンペーンを利用する

多くのスクールで実施されているのが、他資格とセットで取得することで受講費用が安くなる「セット割引」です。こちらは、今後キャリアアップを視野に別の資格も取得したいと考えている方におすすめです。
また、期間限定でお得なキャンペーンを行っている学校も多くあります。キャンペーンを利用する場合は、適用期間や定められている条件に自分自身が当てはまるかを事前に確認することが重要です。

就業割引を利用する

スクールによっては、自社が運営する老人ホームや訪問介護事業所に勤務することを条件に、研修・試験を無料で受けられる「就業割引」制度があります。研修と就職サポートをお得に受けることができるため、資格取得後すぐに働きたい方や介護業界未経験の方に人気の制度となっています。また、既に介護施設・事業所に勤めている方は、福利厚生の一環として資格取得支援や費用補助が設けられている場合もあります。

2.助成金、給付金を活用する

市区町村によっては、研修修了者に対して助成金(補助金)制度を設けている場合があります。また、ハローワークでも初任者研修に関する給付金がいくつかあります。どのような種類があるのかご紹介します。

教育訓練給付金制度

教育訓練給付制度は、厚生労働省が雇用の安定と再就職の促進を目的として定めた制度です。一定の条件を満たし、厚生労働大臣の指定する教育講座を修了した場合、受講料の20%が給付されます。

<教育訓練給付制度を利用する条件>
① 雇用保険の一般被保険者で被保険期間が通算3年以上の人
② 雇用保険の一般費保険者でなくなってから(退職された日の翌日から)1年以内でかつ被保険者であった期間が3年以上の方
※初めて教育訓練給付制度を利用する場合、上記二つとも被保険者期間は1年以上であれば利用可能です。詳細はハローワークでお尋ねください。
③ 受講生本人が受講料の支払いを行うこと
④ 本人確認済みであること
⑤ 原則として標準受講期間内にすべてのカリキュラムが終了していること
以上の条件を満たすと教育訓練給付制度を利用することが出来ます。なお受講期間が標準受講期間を超えてしまった場合、給付が受けられないことがあるので注意をする必要があります。

自立支援教育訓練給付金事業

自立支援教育訓練給付金事業とは、厚生労働省が自治体と協力して母子家庭の母(シングルマザー)又は父子家庭の父(シングルファザー)の経済的な自立を支援する事業となります。
支援の内容は対象教育訓練を受講し、修了した場合にその経費の60%(下限は12,001円、上限は修学年数×20万円、最大80万円)が支給されるというものになっています。

ハローワークの職業訓練校での取得

初任者研修講座は、ハローワーク(公共職業安定所)の 「求職者支援訓練」および「公共職業訓練」となっています。

●求職者支援訓練の対象者
雇用保険の受給資格のない方(主婦の方や前職で雇用保険に加入していなかった方)
●公共職業訓練の対象者
雇用保険に加入していた方

申し込み後に選考があるため希望者全員が受講できるわけではありませんが、選考に通った場合、授業料無料で介護職員初任者研修を受講することが出来ます(テキスト代等は自己負担となります)。なお、この制度で受講をする場合、取得までの期間をご自身で決めることはできません。そのような制約もあるため、ハローワークを利用しての受講を検討する際は、ご自身の希望に合った受講が出来るかを調べることが重要となります。

介護職員初任者研修をハローワークで受講するメリット、デメリットは?

短期訓練受講費制度

雇用保険の受給資格者等がハローワークで1か月未満の教育訓練を受けた場合、支払った教育訓練経費(入学料と受講料)の2割が支給される制度です。教育訓練経費に下限はありませんが、上限は10万円と定められています。こちらも支給の要件が定められているため、ご自身が当てはまるか事前にハローワーク等で確認しましょう。

シカトルではどんな講座を扱っているの?

様々なキャンペーンや割引制度、助成金制度の説明をしましたが、ご自身で一つひとつスクールの情報を確認したり、HPや電話で直接問い合わせるのは大変ですよね。
資料請求サイト『シカトル』では、各種キャンペーンや「就業割引」、「教育訓練給付金制度」指定講座、「自立支援教育訓練給付金事業」指定講座があるスクールを多く掲載しています。お住まいの地域のスクール資料を一括で無料請求できるため、それぞれのスクールのお得な制度を比較できます。

初任者研修の補助金、助成金、給付金の種類や安く取る方法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

介護職員初任者研修の補助金、助成金、給付金には何がある?

介護職員初任者研修の費用はいくら?安く受講する方法


6.介護職員初任者研修の受講期間は?

初任者研修の資格取得までの目安期間は通信講座か通学講座かで異なります。またスクールごとに開講の曜日や時間帯が異なるコースが設けられているため、生活スタイルや取得希望期間からご自身に合ったものを選択する必要があります。
ここでは、通信講座と通学講座の違いや資格取得の目安期間についてお伝えします。

1.通信講座

初任者研修通信講座の取り方
通信講座といえども、初任者研修を取得するには実技演習が必要であるため、通学は必須です。ただしカリキュラムの一部を通信学習に充てられる意味で通信学習と呼ばれることがあります。通信講座での平均的な学習期間は3ヶ月程度ですが、短期集中の講座であれば最短3週間での取得も可能です。
学習の流れは、所定のテキストでの自宅学習と課題提出の後、または同時進行で介護演習(スクーリング)を行います。カリキュラム修了後は修了(筆記)試験を受け、合格すると資格取得です。試験は難しいものではなく、課題提出を完了しスクーリングを終えた方であればほぼ100%合格できるため、勉強が苦手な方でも安心して受けていただけます。
通信講座はご自宅で学習したい方、ご自身のペースで学習計画を立てたい方にぴったりな講座といえるでしょう。

介護職員初任者研修は通信学習のみで取得できる?

2.通学講座

初任者研修通学講座の取り方
通学講座では「学科学習(40時間)+実技スクーリング(90時間)」を終えた後に修了試験を受け、合格すると初任者研修修了です。通学日数は平均29日程度で、ほぼ毎日通うことが可能であれば1ヶ月から1ヶ月半、週2回程度の通学であれば4~6ヶ月程度で取得することができます。学科学習では、介護の現場経験がある講師から直接講義を受けることができるため、より実践的な知識を身につけることができます。疑問点があれば直接講師に質問することができるのも通学講座のメリットです。
また、介護職を目指す生徒と共に学び、お互いに良い刺激を与え合える仲間ができるのも通学講座の大きなメリットです。
初任者研修を最短で取得する方法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

介護職員初任者研修を最短で取得するには?

7.介護職員初任者研修修了者が活躍できる職場は?

初任者研修修了者には、活躍できる場所がたくさんあります。
主な勤務先をご紹介します。

訪問介護で働く

訪問介護で働く介護士と利用者
訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)が高齢者や障がい者の方の自宅を訪問し、介護や日常生活のお世話をする仕事です。
主な仕事内容は、食事や入浴介助などの「身体介護」と料理や掃除、日用品の買い出しなどの「生活援助」になります。平均にして1時間から1時間半のサービスを一日に数件行います。訪問介護員(ホームヘルパー)は、利用者の自立支援をする在宅介護のプロフェッショナルといえるでしょう。

特別養護老人ホームで働く

特別養護老人ホームで働く介護士と利用者
特別養護老人ホームとは、身体上、または精神上著しい障がいがあり、介護の必要がある「要介護」の判定が出た人が利用可能な老人福祉施設です。略して「特養」とも呼ばれています。
主な仕事内容は、施設に入所やショートステイなどで宿泊をしている高齢者の身の回りの世話や、入浴など身体の介護を行います。勤務は交代制をとっているところが多く、夜勤などもあります。認知症をはじめ、さまざまな病気を持った高齢者が入所しているため、介護についての多様な技術が学べること、職員が多いため仕事の相談をしやすい、また大規模な施設の場合、研修体制が整っていたりと、介護の職員として成長の機会が多い点に魅力を感じる方が多いようです。

グループホームで働く

グループホームで働く介護士と利用者
グループホームは、認知症の方がスタッフの援助を受けながら少人数で共同生活をするための施設です。
グループホームでの仕事の内容は、入浴介助や食事介助、レクリエーション的な活動(料理や野菜づくり)などです。勤務には夜勤もあります。グループホームで働かれる方は、規模が小さいため利用者と向き合い、細かいケアが出来るところに魅力を感じる方が多いようです。

病院で働く

病院で働く介護士と利用者
初任者研修の働く先には介護施設や、介護事業所ばかりでなく、医療施設もあります。
病院では、看護助手として患者の食事介助や入浴介助、おむつ交換を行ったりするなど、介護の分野での役割を担っています。初任者研修の資格がなくても就労できる病院もありますが、初任者研修の資格は持っていたほうが有利です。

介護職員初任者研修が活かせる仕事や働く場所は?

介護士の仕事内容は?職場や給料についてもご紹介

8.自分に合ったスクールを選ぶには?

初任者研修を受講しようと思った場合、どのようにスクールを探せばよいでしょうか?なるべく安く受講したい、仕事や子育てをしながら受講したい、就職の支援を受けたい、など一人ひとりの希望を叶えるスクールを探すことが重要です。スクールを選ぶ際には以下のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。

費用が安い

正規の受講料の比較だけではなく、ハローワークや就業割引など各種給付金が利用できるかや、時期によって各スクールが行っている割引キャンペーンの有無なども含めて総合的に判断することが重要です。

無料で振替授業が受けられる

急な体調不良や仕事の予定が入ってしまったなど、どうしても授業を休まなくてはいけないことがあるかもしれません。振替授業を受けられるスクールは多いですが、その制度の内容には違いがあるため、事前に確認しておきましょう。

通いやすい

通信講座を受講するとしても、15日程度は通学が必要です。自宅や仕事場から一定期間、無理なく通い続けられるかどうかも選択の基準に取り入れましょう。

平日や土日など多彩なスケジュールからコースを選択できる

働きながら資格取得を目指す場合、土日コースや平日夜間のコースを開講しているかを確認しておくことが必要です。現在休職中の方で平日をフルに使える場合は、短期間で資格取得ができるコースを選ぶのもよいでしょう。

就業サポートが受けられる

資格取得後にすぐに働きたい方や就職活動をする時間がとれない方は、通いたいスクールが就業サポートを行っているかを確認しましょう。研修修了後に就職先の提案をしてもらえるスクールや、関連の介護事業所に勤務することが可能なスクールもあります。

以上の点において、ご自身の希望に当てはまるスクールを比較検討し、自分にぴったりなスクールを選びましょう。より詳しくスクールの選び方が知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

介護職員初任者研修はどこがいい?おすすめスクールの選び方


9.おすすめの介護職員初任者研修スクールを紹介!

お住まいの地域から通える初任者研修のスクールは複数存在している場合がほとんど。スクールの立地のみならず、取得費用や特色、サポート体制などが異なるため、しっかりと比較検討することをおすすめします。『シカトル』で取り扱っているスクールのうち、全国的に校舎が存在するスクールをいくつかご紹介します。

ニチイ

教室は全国に約300カ所!そのほとんどが駅近のため、初任者研修のスクーリングも通いやすいでしょう。また、全国1,900ヵ所で介護事業所を展開している実績を活かした就職サポートも充実しており、多くの修了生がニチイの介護事業所で活躍しています。

おすすめポイント

・受講経験割引、紹介割引、学生割引などニチイオリジナル割引制度多数あり
・無料振替制度や受講期間の延長などサポート体制が充実
・「お仕事相談会」で就職をサポート。ニチイに就職すると、受講料をキャッシュバック!

ニチイの初任者研修講座

三幸福祉カレッジ

教室は全国に112カ所!2000年から講座を開講しており、実績のあるスクールです。就職希望の方は就職支援部による「面談・求人紹介→模擬面接→面接同行」といったトータルサポート※をすべて無料で受けられるのも特徴の一つです。
※サポート内容は地域により異なります。

おすすめポイント

・求職者割引やセット割引、無料説明会割引など三幸福祉カレッジオリジナル割引制度多数あり
・最短1ヶ月で初任者研修が取れる講座がある
・充実の無料就職サポート。キャリアアドバイザーがサポートしてくれるので希望の職場に就職できる可能性あり。

三幸福祉カレッジの初任者研修講座

カイゴジョブアカデミー

関東、関西を中心に愛知や広島、福岡にも教室数を増やしているスクール。無料の就職サポートがついた、受講料・テキスト代0円で初任者研修が受けられる「特待生キャンペーン」が特徴です。就職後のお悩み相談にも乗っており、経験10年以上の専属介護士がLINEでサポートします。

おすすめポイント

  • 受講料が最安31,900円(税込・テキスト代込)~※と比較的安い
    ※受講料は地域によって異なります。
  • 無料の振替受講や無料で修了試験の再試験が受けられるなどサポートが手厚い
  • 就職サポートが充実。受講料・テキスト代を実費負担してもらえる「特待生キャンペーン」の実施や全国2万件以上の求人から仕事を紹介。

カイゴジョブアカデミーの初任者研修講座

他にも資料請求サイト『シカトル』では、さまざまな特徴を持つ初任者研修スクールを多数掲載中!
資料請求でスクールを比較して、ご自分に合うスクールを探しましょう!


10.介護職員初任者研修を取得した方の声

子育てしながらでも働きやすい介護の仕事。高齢者の方とお話するのも人生の勉強にもなる

大阪府 30代女性訪問介護サービス勤務

子供が小さいので講座を受ける日は親に見てもらい、レポートは子供が寝てるうちに仕上げました。初任者研修受講時はもっと積極的に質問すれば良かったと思いました。
講師の先生方は気さくにお話しでき、一緒に講座を受けてる人たちの年齢も様々でしたが、仲良くしてもらいました。介護保険のこと、介護サービスのことなど勉強できたので流れがよく分かりました。人との関わり方や傾聴など、普段でも周りの人との接し方を見つめ直す事もできました。
訪問介護で働いていますが、幼稚園や小学校の行事など休みやすく時間帯の都合がきくので助かりますし、高齢者の方とお話しすることは人生の勉強にもなっています。

これからの介護で必要な 介護職員の心構えを学ぶことが出来る!

岡山県 40代男性求職中

介護職員初任者研修で学んだことを両親の介護で実践してます。何となく行ってきたことが理論と目的が明確になり、介護する側も介護される側の意識も変化することが出来ました。
介護職員初任者研修は、実際の実務で役に立つ基礎的な技術とこれからの介護で必要な介護職員の心構えを学ぶことが出来ますので、介護の職に就こうと思う方は是非とも取得して欲しいと私は思います。
何事も基本を大事にしておくことが重要です。是非取得を検討してみてください!

初任者研修の資格をとって、 50才で正社員になれました!

茨城県 50代女性グループホーム勤務

介護職につく前は、工場でパートの仕事をしていました。仕事もきつく、給料もとても安かったので大変でした。
そんな私が、初任者研修の資格をとって、50才で正社員になれました。介護の世界は、何事も初めてのことばかりで、辛いこともたくさんあります。でも、介護の仕事はやりがいもありますし、利用者さんに元気づけられることも多く、楽しいことも多いです。人のぬくもりが大好きです。何ともいえない良さがあります。
今後も介護福祉士の資格をとる勉強をして、ステップアップしていきたいと思っています。


A.

「カリキュラム内容」、「施設実習の有無」、「筆記試験の有無」が異なります。

初任者研修の内容は、旧ホームヘルパー2級の研修内容と重複している部分が多いですが相違点もあります。 例えば旧ホームヘルパー2級は、基本的に訪問介護事業所において身体介護を行うための内容に留まっていましたが、初任者研修のカリキュラムは、高齢者介護と障がい者介護の両方を想定した内容です。
また、旧ホームヘルパー2級では講習をすべて受講し、施設実習に参加すると資格を取得できましたが、 初任者研修では受講後に行われる修了試験に合格することが資格を取得する上で必要です。

A.

大きな違いは介護福祉士国家試験の受験要件になるかどうかです。

初任者研修は介護の入門資格で、実務者研修は介護の専門的な知識やスキルを学ぶ初任者研修の上位資格です。初任者研修と実務者研修は受講費用や期間が異なるのはもちろん、介護福祉士国家試験の受験要件になるかどうかが大きな違いといえるでしょう。どちらも無資格・介護未経験で取得できますが、初任者研修→実務者研修の順で取得される方が多いです。初任者研修の資格を取得されている方は、実務者研修の受講料と受講時間の一部が免除になります。

  • 初任者研修:介護未経験で介護を基礎から順を踏んで学びたい方
  • 実務者研修:現在介護業務に従事しており、よりスキルアップしたい方
A.

いいえ、初任者研修の修了証明書は一生有効であるため、更新は必要ありません。

修了証明書の発行は、初任者研修を修了したスクールが実施しています。
一度取得してしまえば一生役に立つ資格であることも、初任者研修の魅力の一つです。

A.

はい、無資格者よりも採用で有利に働く場合が多いようです.

介護の仕事は無資格でも働くことができます。しかし、無資格の場合、仕事内容や利用者のことが十分に分からず、不安に思うことが多くあるでしょう。初任者研修の資格を持っていれば、習得した知識や実習経験を活かすことで、仕事に自信を持つことができます。

また、資格は信用の証でもあります。初任者研修の資格取得者は介護の基礎知識を持っているとみなされ、採用選考時に有利になる、資格手当など給与面の待遇が良くなる、といったケースが多くあります。正社員募集では初任者研修の資格保持が必要条件に含まれている場合もあります。

A.

はい、できます

初任者研修の資格を取得する際、現在子育てや家事、仕事などで忙しく、受講時間を確保できるか心配している方も多いと思います。しかし、働きながら、子育てしながら学校に通い、資格取得されている方は多くいます。通信講座や通学講座、夜間開講や土日開講など、さまざまな受講形態を選ぶことができるため、ご自身のライフスタイルに合った講座を見つけるとよいでしょう。
また、母子家庭自立支援給付金、父子家庭自立支援給付金事業を利用することも一つの手です。こちらは母子家庭の母や父子家庭の父が、就労に必要な教育訓練を受講した場合、受講費用の一部を支給する制度です。実施主体は都道府県等です。

A.

はい、取れます。

無資格・未経験の方でも取得が可能です。また、学歴や年齢などの制限もありません。

A.

それほど難しくはありません。

初任者研修の資格は、厚生労働省が定めているカリキュラムを修了し、筆記試験に合格すると取得できます。カリキュラムは介護従事者として知っておくべき基礎的な内容となっていおり、筆記試験の合格率もほぼ100%といわれているため、勉強が苦手な方でも十分、資格取得を目指すことができます。

A.

いいえ、できません。

初任者研修においては実習が必要となりますので、 通信講座を選択してもスクーリング(通学)が必要です。

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上山小百合(介護福祉士)

この記事の監修者

上山小百合

養成校の特任准教授として介護教育・介護講師育成に携わるプロ介護講師。
介護の専門学校を卒業後、15年ほど介護現場に従事。高齢者施設、訪問介護、障害施設、居宅介護、ガイドヘルパー、ケアマネジャー等を経験。
その後、介護技術講習会の講師や介護福祉士の養成校で教員を務めた後、独立。介護講師として、初任者研修、実務者研修、実習指導者講習会、実務者研修教員講習会、介護福祉士国家試験対策、強度行動障害研修、ガイドヘルパー、施設研修等に携わる。最近は外国人介護士への指導、教育も行っている。

保有資格:介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、保育士